2006.07.08 横須賀海軍航空技術支廠六浦地下工場内部調査(横浜市)



前回、発見できなかった六浦地下工場。その後、執念ともいえる誉さんの現地踏査の結果、遂に発見したとの報告があった。早速、案内してもらうことに。

午前9時半、京浜急行金沢文庫駅に集結。タクシーを使って移動する。



駅から約30分。Y市大の裏山頂上に到着。この付近は、前回の調査でスズメバチが沢山いることがわかっているので、慎重に壕の入口まで進んでいく。



六浦地下工場見参!久々の大規模地下壕内部調査に興奮を隠せない。

誉さんのお話では、ここは頂上へ延びる階段とのこと。ここから1階部分まで急斜面を下る。



1階部分に到達。坑道は高さ約3メートル、幅約4メートルが標準で、形は標準的な馬蹄形ではなく長方形で、丁寧に構築されている。

ロケーションとしては、馬背形の細長い山に2本の主坑道が走り、それを連絡する坑が無数に走る。それにしても広い空間だ。



工作機械の台座を発見。航空技術廠支廠では、主に航空計器の生産をしていたといわれているが、それに関連する遺構かどうかは不明である。

写真の後側にもコンクリートで出来た棚のような遺構が残っている。

久々の大型地下壕なので記念写真を撮る。



まずは南側を調査する。奥に進むにつれ、防虫剤のような嫌な匂いがしてくる。一体何か?頭が痛くなってきたぞ。



悪臭の正体は、どうやら黒い陶器に入った液体のようだ。これは何か?まさかとは思うが、当時のものだったりして?防虫剤のような強烈な匂いを発している。誰か教えてくれぃm(__)m



南側の最深部に到達した。Y市大の西南西辺りの敷地に来ていると思われる。土砂で埋め戻されているようだが、完全には塞がっておらず、光が漏れている。

坑内は、碍子や木片・コンクリートの台座が沢山残る。謎の液体の匂いが凄く、これ以上の滞在は危険なため北側の最深部を目指して歩く。



北側へ向かって進んでいく。最深部から100メートル以上は歩いているが、一向に終わりが見えてこない。

この辺りから、水没や崩落箇所が出てきた。



入ってきた箇所とは違う階段を発見した。おそらく頂上へ通じているものであると思われる。この階段は坑の中腹(2メートル位)に位置しているため、登るのに苦労した。当時はどのように登ったのであろうか?



階段を登り、クランク状の坑道を進んだ先は土嚢で塞がれた出口であった。おそらく、Y市大の北西の山の中腹辺りに位置しているのではないか。この辺りの外側は、擁壁工事が施されているため、まったく判らない。



1階部分に戻り、北側最深部を目指して進む。この辺りにも工作機械の台座がきれいに残っている。



ようやく、北側最深部に到達。土砂で封鎖されており、出た先は工場の敷地にあたると思われる。南側から200メートル以上は歩いた。1つの坑がこんなにも長いのは非常に珍しい。



地下工場調査終了。

内部調査の結果、横230メートル、縦30メートルの敷地内に、総延長834.8メートルの坑道が縦横に走っていることがわかった。

久々に、大規模地下壕の新規開拓が出来て非常に有意義であった。後日、地下壕の存在を教えてくれたsumzyさんも交え、オフ会形式で調査企画をする予定だ。

【終】



 









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